吉野詣で 前編

雨もあがって、傘ナシで歩けそうな朝。吉野にむかって出発しました。目標は、金峯山寺のご開帳。吉野はハジメテなので、土地勘もなんもなし。どうなることやらです。


名古屋から大和八木まで1時間50分も特急に乗って、その後、ゴージャスな特急に乗り換えて橿原神宮駅前にでて(乗車時間はたった4分!笑)、さらに吉野行き特急に乗りかえます。


やがて列車は、吉野川に沿って走りはじめます。


さあ。吉野川を越えていよいよ神域へ。


ちなみに、吉野駅は終点なのだ。


駅を出ると、左手におみやげものやさんがずらり。その前を通り過ぎると、左手にバス停、右手がロープウエイのりばです。


往復600円。エラい年期がはいっとるなーと思ったら、創業は昭和三年だそうです。


新緑のなか、あっというまに到着。左手につづく坂を登っていくと、いわゆる門前町風なかんじに土産物屋さんがずらりを並んでいます。おお、黒門。


しばらく行くと銅の鳥居。みなさんここをくぐらずに、右手の道を通るので私もおもわずそうしちゃったんだけど、本当はここをくぐらないかんかった(><)


向こうの方に蔵王堂が見えてきました。


仁王門。




上がり口

蔵王堂です



もちろん堂内は撮影禁止。なんだけど、隙あらばFLASHばしばしってかんじで、係のひとが苦労されておりました....



お堂に上がると、あれ?どこに仏様があるの?とちょっととまどいました。ていうのは、あまりにも像が大きすぎて、最前列付近までにじりよらないと、お姿が見えないのです! はたして、とにかくデカイ! そして、本当に青い!というのが第一印象でした。


と、なにやら内陣に仕切りがたててあって、人が入れ替わり立ち替わりしています。どうやら、お像のすぐ真下で拝見できるらしいのです、しかも追加料金とか一切なしで! これすごくない!めっちゃサービスやん! 早速その列に並び、待つこと3-4分で自分の順番が来ました。何と一番中央のスペースで拝見させていただくことができて、感激ひとしおでした。


このほか、堂内には、お不動さんや観音さんもたくさんいらして、そちらもじっくり拝見しました。はー。来てよかった!


黒い袋は、堂内に入るさいの靴袋として渡されたもの。お札は記念品として拝観料に含まれていました。お線香はおみやげに自分で買った物。


さあて。これからどうしようかなー。観光マップとiPadGPSを見比べながらぶらぶら歩いていると、通りかかったおっさまが、「道に迷いましたか?どちらに向かわれますか?」と声をかけてくださいました。それで、そのとき目に入った「大日寺です」と答えたら、親切に道順をおしえてくださったので、なんとなく大日寺に行くことになってしまった.....


えーと、えっ、ここを、ですか?


マジ?ここを降りろと?


階段を下りきると、そこは普通のおうちだったので、ホントにここでいいのか不安になったのですが、さらに進むと、その奥に あったー!ありました。


だーれもいないので、人の気配のするほうにむかって「すみませーん」と声をかけましたら、ご住職がでてらして、拝観料400円を払って、中にいれてもらいました。こちらの仏像は、大日如来さんを中心に配した5人チーム編成。護摩焚きのため、天井はじめあちこちが真っ黒です。


お参りさせてもらったあとに、ついついご住職に、国東半島のこととか話しかけちゃったら「吉野もいいでしょ?」とおっしゃるので、「はい。国東は天台宗が力を持ってるみたいなんですけど、吉野はどうなんですか?天台宗真言宗は今では仲良しなんですか?」だなんて素人丸出しの質問をしてしまいました。すると、はははと高らかに笑われて、親切に説明をしてくださいました。感謝。たのしかった!


さて。ふたたび石段を登って表にでます。せっかくだから、もう少し上までいってみるか。とこれが、結構な上り坂でして、心臓がばくばくしてきます。


おお、こんな盛大な無人販売所。


途中で、豆腐屋さんから、豆乳ドーナッツ5ケ入りのを無理矢理一個だけ売ってもらって(すみません)、それをかじりながら、登る&登って、このへんが終点と思われる地点まできました。バス停もあるしね、きっとここが終点でしょう。ふー。良く歩いたなー。


すると、少し前の方から、バス会社の人とおもわれるひとが、こっちにむかって何か叫んでいます。「まもなく出発ですが、乗りますかー?」って私にむかっていってるの?? 「このバス、どこまで行くのですか」と尋ねると、「一番上まで行きますよ」とのこと。へー、さらにまだ上があるわけ? じゃあ ちょうどいいや、乗っちゃいましょう!ってことで、乗りました。


ええとところで、このバス、どこにいくのだろう???<<後編につづきます〜>>