双頭の蜥蜴とかチーズケーキとか

乾石智子さんの『双頭の蜥蜴(サラマンダー)』読了しましたので、感想をメモ。

東京創元社からでてる「夜の写本師シリーズ」とは違うラインの単独作品だということにきづかぬまま、読みはじめましたので、まずは、現代ニューヨークともう一つの世界が舞台ってとこに、なにそれ、パーシー・ジャクソンじゃん?と不安を覚えました。しかし、読みすすめばもうそこはいきなり乾石さんの世界!  <夕暮れの滴>なる精油紫水晶の連なり、キバナサルビアが変化してこぼれ落ちる黄針水晶のさざれ石、しなやかでかわいいアミオコジョなど、魅力的な小道具が今回もてんこもり。

そして、自分のなかにある嫉みや恐れは消し去ることなんかできないのだから、小さな固いものとして抱きしめつづける勇気をもとう!という、「夜の写本師」シリーズのテーマは今回も健在でした。すばらしい一冊。


さて がんばれビーフカツ。


でもって、突然レアチーズケーキ作ってみたくなって作ってみました。手作りだと、甘さ控えめ&レモンたっぷりの味にできるのでいいですね。でも、息子には不評。すっぱすぎるって。