アーティストなど

おわ、いっきに暖かくなりました。昨日の雨をものともせずに咲き誇っております!


駅上のしだれ桜も満開だ!


さて。夜には映画をみてきました。必殺レディースデイ1000円にて「アーティスト」です。いつもどおりに会場内の一番後ろに陣取ったところ、上映が始まった直後、「しまった、この映画は昔のスクリーンサイズで上映されるのだった!」と気づいて焦るも、そんなに”小さい”かんじもなく、ほっ。


いやあ。この映画は大変によかった。今年見た中で一番よかった!まで思いました。ジョージ・バレンティンという名前からしてもうベタな主人公の、クラーク・ゲーブルを彷彿とされる眉毛&笑顔のすごさ、そして指先どころかひげのさきにまで完璧に行き届いた感情表現の完璧さ。あとで、主人公のおふたりはフランスでコメディのお仕事をされてると知り、なるほど、サイレントっぽいちょっとオーバーアクションな動きや表情が実にすばらしいのもそのせいかーと思いました。


映画のオープニングは、映画館でジョージ・バレンティン主演の新作映画の初演のシーンから。スクリーンの手前でオーケストラが生演奏していて、それを正装した満員の観客たちがみつめているのを、わたしたちがスクリーンでみているという構造は、この映画をみるための導入部分としてたいへんしゃれているじゃない!


字幕によるセリフの表示はきわめて最小限で、途中ででてくる「音」は、それを不快として受け止めるジョージの気持ちに、まさにそのとおりって思えてくるから不思議です。


ただまあ映画がはじまって15分もしないうちに、少し前の方の席からいびきが聞こえてきたのも事実なので、そういう受け止め方をするお客様も少なくはないのかも。上映中無音のシーンが結構あるので、おなかがきゅるるとか鳴るとはずかしいです>